川崎との共同研究事例

Monday, August 14, 2006

川崎市市民ミュージアムとの共同研究をスタート

川崎市市民ミュージアム(館長・志賀健二郎)と慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(以下、DMC機構)は、本年8月1日付で共同研究に関する包括的協定の覚え書きを取り交わしました。首都圏の公立美術館と総合大学が学芸員実習の域を越えて、本格的な共同研究と取り組むのは初めてのことです。

川崎市市民ミュージアムは1988年の開館以来、他に先駆けて漫画や映像を収集することを宣言しました。しかしながら、近年の技術の進歩は目ざましく、技術革新と共に上映・保存の形態が変わってゆくことは美術館にとって大きな負担となっていました。絶えず新しい映像媒体を収集・展示する川崎市市民ミュージアムがコレクションを未来へ継承する手段を考えることは大きな使命、課題であり、これは、DMC機構のミッションとも重なります。

両者は今後、共同で川崎市市民ミュージアムが所蔵する制作年代の異なるフィルム、ヴィデオなど様々な媒体を素材にした長期デジタル保存と新たな利用方法の研究、また、DMC機構が本年5月にリリースしたVOLUMEONEを用いた映像配信と流通の実証的実験を進めていく予定です。

  * DMC機構は文部科学省の科学技術振興調整費の支援を受けています。

現在、このサイトで公開している映像は、川崎市市民ミュージアムを紹介するものと、2006年9月3日までの予定で現在、開催中の『名取洋之助と日本工房〔1931-45〕-報道写真とグラフィック・デザインの青春時代-』展に関するものです。ドイツで美術や写真撮影の技術を学んだ名取洋之助は奇しくも幼稚舎から慶應義塾で育った国際人であり、この展覧会を期に慶應義塾大学と川崎市市民ミュージアムとが共同研究をスタートすることは単なる偶然というだけでなく、来るべきCreative Societyを担う日本人とはどうあるべきかを考えさせてくれる良い機会になるのではないでしょうか。

川崎市市民ミュージアムへのお問い合わせは:

                Tel.044-754-4500

                   広報 仲野 
               共同研究担当 濱崎

Younosuke NATORI IV

Younosuke NATORI III

Younosuke NATORI II

Younosuke NATORI I

Kawasaki City Museum 2006-3

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Kawasaki City Museum 2006-1

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